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♪♪Sobre olas 波の上に♪♪
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titulo  メキシコの大衆娯楽のトップは映画だろう、アメリカ映画の新作が本場とほぼ同時期に200円程度で見られる。
 金持ち達の娯楽は日本と同じで多様だ、無いのはゲートボールぐらいなもんだ、だが一般の人々が金を払って楽しめるものとしては映画が手ごろなのだろう。
 サーカスも映画の次と言っていいくらいよく興行される、それも空き地にテントを張る、日本ではもう見るのが難しいやつが三ヶ月に一回くらいはやってくる。

pabellon  大型スーパー脇の、普段は埃だらけのサッカー場になっているところにテントが張られたので覗いてみた。

taquilla  興行は夜6時と9時の二回、6時の部に15分ほど遅れて行ったが、まだけっこうな数の人々が列を作っていた。
 開始が遅れているのかと思ったが、中に入るともう始まっていた。
 終ってから分かったのだが、彼等のお目当ては後半のピエロなのだ。

publico  席は三クラスあって、最前列はマス席風になっており500円、その後ろがスタンドになっていて、300円と200円。
 観客の大半は子供達だ。
 第二部が夜9時からなのは、メキシコのナイトライフが遅いのに合わせたのでもあろうが、公立小学校では二部授業制のところが多いからでもあろう。

caja  席に納まると、丁度曲芸をやっていた、口に加えたナイフの刃先にサーベルを立て、その上にワイングラスのお盆を載せ、梯子を昇り降りすると言った風な、まあステレオタイプな曲芸が多い。
 ひとつ面白かったのはリンゴ箱ぐらいな透明な箱に人間が自分で自分を折り畳んで納めてしまう芸だった。

payaso  夫々の曲芸や、舞台装置入れ替えの合間に出てくるピエロたちに、それなりに観客は盛り上がってはいたが、このピエロが登場するや会場は口笛と歓声で一気に熱気に包まれた。
 これがお目当てのCepillin(セピジン)なのだ。
 他のピエロ達と違って姿かたちがスマートなだけでなく、歌、踊り、おどけ方まで洗練されているのが受けるのだろうか。
 観客とのやりとりは言葉の不自由な私にはよく理解出来ないが、彼の問いかけに観客は声をあわせて「シー(イエス)」とか「ノー」とか叫んで応えたり、あらん限りの声を張り上げて合唱したり、もうロックコンサートさながらの興奮の渦だ。

 そしてフィナーレ、子供達に声がかかるや否や舞台はアッという間に占領されてしまった。
panorama

noche  終って外へ出ると一部を上回る二部の客が列をなしていた。
 しかし、ステレオタイプなサーカスを期待していた私には何か物足りなかった、それは動物が出てこないことだ。
 パンダ、象、虎等は望むべくもないとしても、馬一頭、犬一匹でてこなかったのだ。
 然し考えてみればメディアの発達した今日、象の玉乗りも、虎の火の輪くぐりも珍しいものではない。そりゃあ、映像とライブの迫力の違いはあるだろう、だがいずれにしてもそれは受け身の楽しさだ。
 まわりの客と一体となってピエロとやり合い、叫び、歌い、踊る、これがここにきている人達の求めているものなのだろう。
 この人達にとってサーカスとは見るだけのものではなく、参加するものなのだ、これは時代の違いだろうか、国民性の違いだろうか。

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