♪♪Hasta que te conoci' 君を知る迄は♪♪
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 鑑賞用の花なら、日本のフローリストでもメキシコのものを見ることは難しくないだろう。今や四季、産地はおろか、本来存在しない色のものまでつくり出される神を畏れぬ時代だ。
 だが花は、人に愛でられるために咲くのではない、自身の生涯と子孫のために懸命に咲くのだ。



 メキシコの花といえばすぐにトロピカルなものを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
 たしかにトロピカルなものは多い、だが、標高1,000~2,000mの高原が多く花の種類はバラエティーに富んでおり、太陽の国のイメージにはそぐわない紫陽花の花すらある。
 左の写真はアベ・デ・パライソ(極楽鳥)

 世界中の花がある日本のフラワーショップで見られない花をここで見つけるのは難しい。  だが、ここでは温室でもなく、ショーウインドーでもない自然の中で自生しているのを見ることができる。 極楽鳥も背丈ほどにもなったのを普通の家庭の庭で見ることができる。
 人は身勝手だ、自分にとってきれいなものを「花」だと思い込み、「ブーガンビリヤの紅い花」などと言う。
 だが、ブーガンビリヤの黄色い、小さな本当の「花」にとって、そんなことはどうでもいいのだ。

 マーガレットのスペイン語名マルガリータはカクテルの名前として知られているが、メキシコで一番良く見られる花のひとつではないだろうか。
 野生のものが野原に生えていたり、遊歩道の植え込みに使われたりしている。
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 小さな鉢植えでクリスマスを演出するノーチェブエナ(ポインセチア)の仲間だが、こちらは陽に当てるタイプで、地面におろすとこんなに背の高い植木となる。  これもノーチェブエナ、歩道脇の茂みの中で時折は氷点下にもなる冬を逞しく越しただけにその赤さもひとしお鮮烈だ。
 ノーチェブエナはブガンビリヤ同様花というよりは葉を鑑賞する。
 太陽の国メキシコでも紫陽花のように日陰を好む花はある。
 このアルカトラスもそのひとつで、しかも何故か太陽を追う向日葵とともに、最も多く静物画や造花の題材となる花である。  (「色彩」のページ参照)
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 紫色のトウモロコシ状の皮が一枚ずつ開いていくと、その内側から黄色い花をつけたバナナの三つ子が手を繋いで姿をあらわす。
 朝起きてみるとひと組、次の朝又ひと組と、まさに自然の見せてくれるマジックショーだ。
 高山植物の定義とはなんだろう。単に高度だけが分類の要因ならメキシコシティー(2,200m)に咲く花は皆高山植物だ。  標高1,800mのわが町にある200m、従って標高は2,000m、の禿げ山で見つけた草花。何となく高山植物らしい雰囲気がある。  草むらで見つけた名も知らぬ草花。
 2月というのにこんなに鮮やかな色をつけるのはやはり明るい太陽のおかげだろうか。
platano picacho

 表舞台には登場せず路地裏でひっそり咲く朝顔のような花もある。
 蔓で支柱に巻き付いていくところは同じだが、そこは太陽の国の花、ひっそりとした風情はない。
 雨季と乾季以外季節感の乏しいメキシコでも四季の変わり目を告げる花はある。  4月に桜のように咲くハカランダ(英語読みではジャカランダ)は誰しも見落とさないが、寒さが弛んだりぶり返したりする2月はじめ頃ひっそりと咲く桃は見落とされがちだ。  霊園の近くの花屋で見かけたお供え用の花セット。
 菊を中心としたセットが多いところは日本の盛花を思わせる。
asagao asagao

 樹に咲く花にもいろいろある。なかでもハカランダは日本人には特別な感慨を与えてくれる。
 色こそ違え、咲く時期が4月の前半であること、葉がつく前に開花し、短い命を散らしてしまうところが桜とそっくりだから。
 サボテンといえども植物だ、花が咲き実が付いて何の不思議もない。
 それが珍しいというのは人工的な環境に置かれているサボテンの場合だ。
 ここでは蝶々も、他の花と区別したりせず密を吸いにやってくる。

jacaranda_s nopal_s 準備中

潅木とサボテンばかりの荒れ地、わずかに耕された畠が有り小さな用水池が有る。
水が有れば花も咲く、コスモスの原産地がメキシコであることを知る人は少ない。
cosmos
国 花

 殆どの日本人は日本の国花が桜だということは知っているだろう。  ところがメキシコ人に聞くといろんな答えが返ってくる、そもそも国花とはなんだという人さえいる。  国旗を愛しその中央に居るのが鷲だということはほぼ100%の人が知っていることからすると意外な感じがする。  万事勇ましいことの好きな国民性かも知れない。  メキシコの国花は「セムパスーチル」だというが辞書には載っていない。  だからダリヤだとかマリーゴールドのことだと言われても、花の知識のない私には真偽のほどは分からない。死者の日の献花の主役でもある。
(左セムパスーチル:右:州庁舎壁画)