その2:Miguel Hidalgoの悲劇
記念式典は前日の午後11時頃から12時にかけて全国で一斉に行われる。
政庁舎のバルコニーは、国旗の色でイルミネートされ、やがてセレモニーの行われるメインバルコニーの下には舞台が設えられ、伝統音楽や舞踊が披露される。
そして、その静けさを破るように、トランペットのソロが、ゆっくりと、然し高々と国歌の一節を吹き上げると、広場の全員が背筋に戦慄を感じたかのように、オーっと声を上げたり、口笛をならしたり、手にした国旗や、伝統的とんがり帽子等を打ち振る。
バルコニーの人が最後に「独立万歳」と叫んで鐘をならし、広場の上が花火で包まれると、群集の興奮はクライマックスに達する。