♪♪Jesusita ヘスシータ(女性名)♪♪
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曜 日 市
(その1:雑貨、衣料)

 毎週決まった曜日に決まった場所で開かれる市がある。ティアンギス(tianguiz)というが適当な日本語訳を思い付かないので「曜日市」と呼ぶことにする。
 大型のスーパーや市場、昔ながらの個人商店さらには最近雨後のタケノコのように増えているoxxoに代表されるミニスーパー等々で日常生活の需要はおおか
たまかなえてしまう、にも拘らず、この曜日市はいつも人出でごった返す。
 地面や屋台に商品を並べて売る様は日本の縁日や○○市と同じだが、何かが違う、そうだ、それは売られているものを見ると分かる。
 日本の市では、金魚、ほおずき、ヨーヨー、綿飴、たこ焼きなどなど、言わば生活に色合いを与える部分の商品が多いの
に対して、こちらはまさに生活の基礎を支える商品が多いのだ。
 各曜日市には、夫々得意品目があるが、大体は野菜、果物、香辛料などの食料品が多い。 そんななかで、雑貨、衣料品を扱う市を覗いてみよう。
 それは、教会わきの広場とそれに隣接する三区画ほどの商店街及びその道路を使って開かれる。

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 まづは、真っ当な衣料品を見てみよう。
 ここでの人気は古着だ、新品も売っているが、新品同様でびっくりするような安値の古着がお目当てだ。
 現地給与は泡銭と心得、宵越しの銭は持たない日系企業の諸氏には笑われるだろうが、年金生活に入った私も、ジーンズのジャンバーを探しに来た。
 ありました、ありました、新品で市価の三分の一、千円でした。
 さらに、これはお目当てではなかったけれど、肘と脇の下にレザーのあたったブレザーが三百円、だが残念なことにサイズがちょっと小さめなので諦める。
 もともと日本の衣料品は世界一高いからそれに較べるとタダのような値段だ。
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 次は子供の世界、物の溢れる日本の子供だったら、こんな市に行ったというだけでいじめにあうかも知れない。
 だが、ここの子供達の目は真剣だ、ポケモンもテレビでは知っているがまだ自分達の手にとって見られる世界ではない。
 普通のお店でも玩具は手に入る、だがここには金持ちの子供達がかつて持っていた輸入物の高価な玩具のお古があるのだ。
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これは雑貨とは言えないが、薬草も売られている、煎じて飲むのだが説明された効能はよく理解出来なかった

 日本の縁日ではよく着色されたひよこを見るが、ここで売られているのは成鳥であるところを見るとおそらく愛玩用ではなく、もっと現実的な食用なのだろう。

 変わったところでは、闘鶏用の鶏が売られていた。競走馬よろしく一羽づつ隔離された箱に入れられているのを売り子の少年が取り出して見せてくれた。
hierva pollos gallos

 さて、ここまでは日本だったら商品価値はなくとも、この国ではまずまず真っ当な「商品」と呼べるだろう、だが次に「なんでこんなもん売れるの?」というものを御紹介しよう。
金属パイプ、継ぎ手等 歯車、台車の車輪等 自転車部品
tubos ruedas bicicletas
 これらの商品はしかるべきお店に注文しても買うことはできる。
 だが、それには数週間単位の時間と、えっと驚くほどの値段を請求される、なぜなら大半が輸入品だからだ。
 殆どの物を国産している日本では考えられない物が輸入品なのだ。
 遅れていると言うのは簡単だ、だが、もし日本がアメリカと国境を接していたら、敗戦後どれだけの物を自国で作れただろうか。
 大平洋を挟んでいたからこそ価格競争力のあるものを作れたのではないだろうか。
 アメリカに余りにも近く、天国に余りにも遠い国、メキシコ、と言われる所以である。
 それにしても、必要とするものがここで見つからなかったらどうするのだろう、アスタ・マニャーナの世界はこんなところにも起因しているのだろうか。
(アスタ・マニャーナとは、文字どおり訳せば「明日まで」と言うことなのだが、実際には「そのうちにね」ぐらいの意味になることが多い。)